大沼悌一(おおぬま ていいち)名誉院長
医学博士、日本てんかん学会名誉会員(元理事)、独立行政法人国立病院機構さいがた病院名誉院長、国立精神・神経センター武蔵病院 元外来部長、日本てんかん学会認定てんかん専門医、日本精神神経学会認定精神科専門医、精神保健指定医
略歴
山形県出身、昭和35年弘前大学医学部卒業。精神神経医学教室に入局、38年より44年まで6年間、カナダ・マニトバ州立大学・ウイニペグ総合病院、およびアメリカ・デトロイト市ウエーンステート大学・州立病院にて脳波・神経医学の臨床を学ぶ。 帰国後弘前大学医学部精神科の助手、講師を務め、昭和55年国立精神・神経センター武蔵病院(現・国立精神・神経センター病院)てんかん病棟医長、同外来部長となり、平成10年、独立行政法人国立病院機構さいがた病院院長(新潟)となり現在名誉院長。
これまで日本てんかん学会の評議員、理事(庶務担当理事、各種委員会委員(長)を含む)を歴任し、学会に対する長年の功績を評価され、平成18年9月名誉会員に推挙された。また厚生労働省精神神経疾患研究委託「てんかん」班長、日本臨床神経生理学会評議員を経て、現在財団法人てんかん治療研究振興財団評議員。多摩てんかん懇話会を創設し現在名誉副会長、てんかんの精神症状と行動研究会を創設し、現在顧問。
アメリカ神経学会会員、他日本の各種学会会員。第25回日本てんかん協会全国大会運営委員長、第30回日本てんかん学会副会長。日本てんかん学会認定てんかん専門医、精神保健指定医、外国人のための臨床練修指導医の資格を保有。平成13年東京地方裁判所民事調停委員などを歴任し、幅広い活動をしている。平成14年10月当クリニックを開設。平成15年世界紳士録(Who’s Who)に登録された。平成25年瑞宝中綬章受勲。公益財団法人・てんかん治療研究財団より平成25年度研究功労賞を受賞。平成26年10月当クリニック名誉院長就任。平成27年公益社団法人日本てんかん協会より「木村太郎記念賞」を受賞。 一方個人面ではスポーツを好み、現在もバドミントン(シニア)の現役選手であり、自らヴァイオリンを奏でる音楽家でもある。
私は大学卒業以来、カナダ、アメリカで神経科、神経内科の6年間の研鑽を積み、それを含めほぼ45年間もっぱらてんかんの診療に取り組んできました。
てんかんの治療は長期にわたることが多く、この間患者さんは発作ばかりではなく、薬の副作用や社会的ハンデキャップにも悩むことがしばしばあります。昔に比べ今はてんかんの研究・治療が進歩し、外科手術でよくなる人も多くなりました。また良い薬も続々と開発・発売される見通しにあります。しかし一方発作がおさまらず、ハンデキャップや薬の副作用に悩む方も多いのが現状です。
私どもは従来から国立精神・神経センターてんかん病棟において、日本てんかん協会とも深い関連を持ちつつ患者さんや御家族のための医療環境の向上に取り組んできました。そして、ここに今、かつての同僚・若手医師が集まって、このクリニックが出来上がりました。今後も今までの長い経験に基づいた的確な診療技術を生かし、クリニックでの診療に力を注ぐ所存です。
本クリニック以外にも下記の施設で診療活動しています。
- 東京都立東大和療育センター非常勤医師
- さいたま赤十字病院非常勤医師
- 東京都立府中病院精神科非常勤医師