クリニック課外活動
(クリニックで行われている課外活動の紹介です。平成23年10月現在)
(クリニックで行われている課外活動の紹介です。平成23年10月現在)
むさしの国分寺クリニック 大沼悌一
当クリニックに楽団ができ上がりました。私事ではありますが紹介します。
私が65歳の定年を過ぎたころ、昔息子が使っていた古いヴァイオリンが出てきた。息子は小学校入学ごろヴァイオリンを始めたが、中学に入ると俺はヴァイオリンをやめたと宣言したので、せっかくのヴァイオリンはお蔵入りとなった。そして20数年がたった。
だれか使う人も出てくるかもしれないと思い捨てるのをためらっていたのである。誰もやらないなら「俺がやろう」と決心し、ヴァイオリン教室に通うことにした。65歳の手習いである。辛抱して続けているうちに何とか人前で弾けるようになった。副院長がピアノを弾くので一緒に合わせているうちに、音楽好きの職員が集まって「アンサンブルむさし」という室内楽団が出来上がった。プロの作曲家の指導を受け、順調に仕上がりついに発表会を開くにいたった(武蔵野スイングホール、2008年4月13日)。
現在団員は私を含めて総勢11人(ヴァイオリン、サックス、フルート、チェロ、ピアノ、トーンチャイム、パーカッションなど)である。
また同じころ高校時代の同級生3人が集まって「トリオ三年一組」が結成された。歌(テノール)、ヴァイオリン、ヴィオラの3人である。いずれも75歳を過ぎた。プロの作曲家、阿知波吏恵先生(国立音楽院講師)に我々の技量にみあうよう特別に編曲してもらい指導を受け、ついに横浜国立大OBで結成されたウータンの会で発表した(2007.4.25及び2010.4.24 横浜市旭区民文化センターサンハートホール)。
レパートリーも増えた。 モーツアルトの「すみれ」、「春へのあこがれ(5月の歌)」、メンデルスゾーンの「歌の翼に」、「緑の森よ」、ドイツ民謡「故郷を離るる歌」、新井満「千の風になって」が出来上がり、これを記念して「阿知波吏恵による歌曲と二つの弦楽のための編曲集」を出版した。アンサンブルむさしとも共演している。
ここに「アンサンブルむさし」第1回発表会のプログラムを載せる。
■付記:
アンサンブルむさしは「むさしの国分寺クリニック」の職員を中心とし、その家族、友人らが自然に集まって出来た室内楽団である。クリニックはますます忙しくなってきたが、その合間を縫ってアンサンブルむさしは練習をつみ重ねてきた。忙しいなかにあっても、このアンサンブルは砂漠の中のオアシスのごとき一抹の安らぎとこれからへの勇気を与えてくれる。人は時にはおぼろ月夜に垣間見る乙女の姿に心をときめかせ、まだ見ぬ海の向こうの幸せに心をふくらませるとき、生きている幸せを感ずる。発表会は大げさにやる必要はないが、この幸せを皆さんと共有したいと思う。
大沼悌一
演奏会風景
向かって左端が大沼院長、ピアノ加藤副院長
「トリオ三年一組」
大沼院長の高校時代の同級生3人による「トリオ三年一組」
向かって右端が大沼院長(第2ヴァイオリン)
懇親会の風景
懇親会でのワイン(スナップ写真がラベルになった)
アンサンブルむさしのフルート奏者が平成20年8月9日の昼、白馬岳にて落石にあい急逝した。まだ40代前半の若さであった。それを追悼して平成21年4月26日(日)、フランス料理店フェルミエール(国立市)にて「追悼ミニコンサート」を開いた。その追悼集の1ページに次のような文を載せた。
この度の「追悼ミニコンサート」はかつて彼女が次回の発表会のために考えた案に基づいている。不幸にして夭折したので、残ったメンバーが彼女の意図を汲んで今回の追悼コンサートができあがった。まさか彼女の提案が彼女の追悼会となるとはよもや誰も考えもしなかったろう。共演・賛助出演など多数の協力が得られた。ここに彼女のよき人柄とまたよき友人に囲まれていたということがよくわかる。
昨年の4月、初めての「アンサンブルむさしコンサート2008」を開いたが、その後まもなく次回の発表会をいつどんな曲でやろうかということが話題となった。照準を2年後に合わせ、映画音楽も取入れてやろうというのが彼女のアイデアであった。そして遺稿ともいうべき楽譜を残して逝った。その後みんなで話し合った結果、追悼ミニコンサートをやろうということになった。
ここに謹んで哀悼の意を表し、彼女にミニコンサートをささげる。悲しみを乗り越え、彼女が好きだった音楽をみんなで発展させようではないか。
大沼悌一
アンサンブルむさしは毎月1回定期練習会を開いており、そのうち第3回発表会を、クリニック開院10周年に合わせて開く予定である。同様に「三年一組」も賛助出演をやる。
クリニックでテニス・クラブが出来た。加藤副院長を中心に1~2ヶ月に1回の練習をしている。
私はシニアバドミントンの愛好者で今でもほとんど毎晩、診療が終わり次第そそくさと着替えして近所の小学校体育館で練習に行く。毎年東京都の予選をクリアして全日本シニアバドミントン大会(70歳以上の部)に出ている。第24回(福井市、2007.11.23)、第25回(愛知県刈谷市、2008.11.21)、第26回(福島市、2009.11.20)、第27回(久留米市、2010.11.20)である。
「アンサンブルむさし」のメンバーにヴァイオリンを弾く母とチェロを弾く娘さんがいる。お母さんの母親、つまりおばあちゃんは長年私のバドミントンのお友達で今回ペアを組み東京都の予選(70歳以上の部)に出た(写真参照)。残念ながら今回は予選突破できなかったが、親・子・孫の三代とお付き合することになろうとは予想もしなかった。
平成23年7月9日、
全日本シニアバドミントン選手権大会東京都予選
混合ダブルス70歳以上の部(本文参照)