てんかん患者さんが安心して妊娠・出産を迎えるために
てんかんと診断された女性で、将来お子さんを産み育てることに不安をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。
でも、大丈夫です。
てんかん発作が止まっている場合はもちろん、少々発作が起こっていても、てんかんのお薬を飲みながら、元気な赤ちゃんを産み育てている方が大勢いらっしゃいます。
てんかんの治療は大きく進歩して、妊娠中に使いやすいお薬が、広く処方されるようになってきています。そうした新しい情報を知ることが大切です。
また、妊娠する前にあらかじめ、主治医と相談し、妊娠中に使いやすいお薬に調整しておくことも大切です。
そのようなお薬を妊娠した後も飲み続け、大きな発作が起こらないようにすることで、元気なお子さんを出産することができます。
なお、ときに誤解されますが、妊娠するより以前に飲んでいた薬は、赤ちゃんへの影響はまったくありません。
もしも薬を飲むのをやめると、種類によっても違いますが、早ければ1~2日、遅くとも4週間もすれば、体の中からすっかり出て行って空っぽになります。いつまでも残って赤ちゃんに影響を及ぼすことはありません。
10代前半の患者さんやその親御さんも、「妊娠の話はまだ早い」と思わずに関心をもっていただけたらと思います。
さらに詳しいお話は以下の記事に掲載してありますのでぜひお役立てください。
安心して妊娠を迎えるために-正しい情報を知り、自分に最適な薬を服用しよう-