コロナ第7波は今が真っ盛り、オミクロン株第7波が日本を襲ってきた。発症は特に若年者に多いが、幸いにも病状は軽いので、社会活動が制限されずに来たのも誘因の一つかもしれない。また濃厚接触者の待機期間が10日から5日に短縮され、かつ抗原キット陰性であれば、3日で解除されるようになった。これは間違ってはいないが、東京都の新規発生者は1日3万人を超え、世界で最大となった。
私の関係する数か所の障碍者施設でもクラスターが起こり、人の出入りが禁止になり、数人が緊急入院となった。私の外来患者でも数人が発生し、外来治療は主に「電話診察」となった。この波はそのうち下火になるだろうが、次の株「ケンタウロス」が待っている。これはあまりにも異様な株なので、ギリシャ神話の「半人半獣」に例えてこう呼ばれる。それから世界のあちこちで、「サル痘」と呼ばれる伝染病が報告されており、これは発疹を伴う急性伝染病だが、アメリカでは緊急事態宣言がだされた。そのうち日本にも来るかもしれない。
韓国で生まれた新宗教「世界統一教会」が霊感商法を編み出して、社会問題化され、ついに旧総理大臣,安倍晋三氏が暗殺された。この宗教は「伝道」、「経済活動」、「合同結婚式」などを行い、高額な寄付を勧誘し、反対意見する人を「あなたは信仰が足りない」、「天国に行けない」、「サタンがついている」などと脅すという。恐ろしい宗教だ。この宗教を放置しておいてはいけない。
また 最近の異常気象も目に付く。とにかく毎日が熱い。東京は今日(令和4.7.30)の予報は最高34.5度とでた。過去に群馬県伊勢崎市40.2度(本年6月25)、埼玉県鳩山市39.9度(本年6月30)の記録がある。地球温暖化現象の現れと解釈される。この温暖化に大きな影響を及ぼすのは大気中の二酸化炭素であり、石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料の使用が急増し、大気中の二酸化炭素濃度は産業革命以前(1750年頃)に比べ約40%増加しているという。そのうち南極の氷が解け、海水が増加し、日本列島のかなりの部分が水没する可能性がある。脱炭素療法が間に合うかしら。
以上述べた最近の困難な情勢を迎えつつ、てんかんなどの病気を持つ障碍者、およびその家族はどう生活したらいいのだろうか。そして我々医師や支援者はどうアドバイスしたらいいのだろうか。外に出れば毎日が熱くて、かつコロナが危ない。そして自宅に閉居すれば、ストレスが付きまとう。本人及び家族が情緒不安定になり、家庭内不和が起こりやすい。答えは簡単であるが、やるのに時間がかかる。
それは家族と本人との間に距離を置くことである。細かいことへの注意は差し支える。あれはダメ、これもダメ、こうしなさい、ああしなさいは言わない。それに代わって、やむなく注意するなら「私ならこうするよ」、「私ならこうしない」と教える。それとともに患者本人をほめることを勧める。「随分 おりこうさんになったね」といえば、にっこりと笑ってくれる日が来る。私も患者さんにこの手を使っている。
「成人期てんかんの特色」大沼 悌一
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